2014年 11月 12日
johnston & murphy aristocraft U-Tip Split Toe "446" |
当ブログをご覧の皆さま、お久しぶりです。
お時間空けてしまい申し訳ございません…
また、ブログを立ち上げたばかりだというのに、色々な諸先輩方から、
温かいコメントを頂き、感激しております。
私も色々な方と交流を図りたいので、これからも気軽にコメント頂けたら幸いです♪
さて、前置きが長くなりましたので、
早速、本題へ…
本日ご紹介する靴は、こちら!
johnston & murphy aristocraft U-Tip Split Toe "446"。
J&Mと言えば、旧靴好きの方には、もちろんのこと、
過去にはリーガルのプレステージライン(現在のシェットランドフォックスに相当するグレード)として、
そして現在では、大塚製靴のワンレーベルとしてブランドが存続することから、結構馴染みのあるブランドと言えるかもしれません。
その歴史は古く、1850年にイギリス移民のウィリアム・ダドレー氏によって創業。
それから、程無くしてその技術力の高さの評判が、店舗近くのホワイトハウスにまで届き、
以来フィルモア大統領の代から、現在に至るまで、アメリカ大統領の足元に彩りを添えております。
また、J&Mには、いくつかグレードが設けられており、それも特徴の一つとして挙げられます。
・aristocraft
・crown aristocraft
・presidents collection
・optima
・heritage
・domani
・cellini
抜けているものもあるかもしれませんが、ざっとこんな感じに区分されるかと。
その他には、滅多にお目にかかれない"hand made"と呼ばれる受注生産モデルがあったりと、
何ともマニア心をくすぐるラインナップがひしめいております(笑)
今回は、その"hand made"に準ずるモデルである、
インナー表記が、筆記字・手描き仕様のもの!
掠れていて読みにくいと思うので、補足しておくと、
上から、
8c/a
21035
5-305
446
と印字されております。
気になる年代なのですが、”52305”の下3ケタ目の数字(3)が生産年の下1ケタを
下2ケタ目(0)と下1ケタ目(5)が、生産月を表すそうなので、
63or73年5月でしょうか?
ちなみに、アウトソールはこんな感じ、
ウエスト部分がグッと絞られているおかげで、
土踏まずが持ち上げられ、フィット感が◎
トップリフトは、アメリカ靴には、珍しくオサリバン社の釘打ちダヴテイル。
このリフトは、bostonian の上級ライン"crown windsor"にも一部使われたりしているので、
オークションとかで、この部材を見かけたら、良靴としての一つの指針になるかもしれませんね(^^)
そして甲革は、グレインレザーなのですが、革の繊維がとても細かく、
トゥ部分は、釣り込みによって一見スムースレザーに見間違うほど。
また革質は、しっかりと厚みがありながらも、柔軟性のある質の良い革が使われています。
この靴の生い立ちも含め、色々とお話させて頂きましたが、
何より素晴らしいのは、履いていて足が疲れないということ。
革靴というと、どこか無理をして履きならしていくという
修業という名のプロセスを経なければならないと思っていたので、
この靴との出会いで、その認識が大きく変わる契機になりました!
前回のペア に続き、デザインも含め、大好きな一足なので、リペアをしながら、
大事に履いていきたいと思います(^_^)/
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by yuki-eleanor
| 2014-11-12 01:44
| Shoes